内分泌について

甲状腺腫瘍(甲状腺のしこり)について

甲状腺にできるしこりを「甲状腺結節」または「甲状腺腫瘍」といいます。
甲状腺結節は非常に頻度が高く、健康診断や頸動脈エコー検査などで偶然発見されることも少なくありません。特に女性に多くみられます。
多くの甲状腺結節は良性であり、経過観察のみで問題ない場合がほとんどです。しかし、
一部には甲状腺癌が含まれているため、適切な診断が重要です。

良性腫瘍

代表的な良性病変には以下のようなものがあります。

  • ・腺腫様甲状腺腫
  • ・濾胞腺腫
  • ・甲状腺嚢胞

これらは一般的に経過観察が可能な場合が多い病変です。

悪性腫瘍(甲状腺癌)

甲状腺癌にはいくつかの種類があります。

  • ・乳頭癌
  • ・濾胞癌
  • ・髄様癌
  • ・未分化癌
  • ・悪性リンパ腫

このうち乳頭癌が最も多く、甲状腺癌全体の大部分を占めます。
多くの甲状腺癌は進行が比較的ゆるやかで、適切な治療によって良好な経過が期待できます。

検査について

甲状腺超音波検査(エコー)
甲状腺結節の大きさや形状、内部構造を評価する最も重要な検査です。

穿刺吸引細胞診
悪性が疑われる場合には、超音波で確認しながら細い針を用いて結節から細胞を採取します。
採取した細胞を病理医が顕微鏡で観察し、良性か悪性かを判定します。
検査は通常外来で行うことができ、結果は1~2週間程度で判明します。
ただし、一部の腫瘍では細胞診のみで良性・悪性を確定できないことがあります。

手術が検討される場合
以下のような場合には手術が検討されます。

  • ・細胞診で悪性または悪性が強く疑われる場合
  • ・結節が大きくなっている場合
  • ・気管や食道を圧迫している場合
  • ・声がかすれるなどの症状がある場合
  • ・甲状腺ホルモンを過剰に分泌する機能性結節の場合

治療方針は年齢や腫瘍の大きさ、検査結果などを総合的に判断して決定します。

当院での診療

当院では甲状腺超音波検査、血液検査、穿刺吸引細胞診などを用いて甲状腺結節の診断を行っています。
首のしこりが気になる方、健康診断で甲状腺異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。

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