下垂体は「内分泌の司令塔」とも呼ばれ、副腎、甲状腺、性腺など全身のホルモン分泌を調節しています。
下垂体に異常が生じると、下垂体機能低下症のほか、成長ホルモン過剰による巨人症・先端巨大症や、ACTH過剰によるクッシング病など、さまざまな内分泌疾患を生じます。これらの疾患の中には特徴的な身体所見から診断のきっかけとなるものもありますが、下垂体機能低下症は外見上の特徴に乏しく、見逃されやすい疾患です。
主な症状として、全身倦怠感、疲れやすさ、抑うつ傾向、起床困難、食欲不振、体重減少、低ナトリウム血症、低血糖などがみられます。重症例では意識障害を来すこともあります。
「年齢のせい」「ストレスのせい」「うつ病かもしれない」と考えられている症状の背景に、本症が隠れていることがあります。原因不明の全身倦怠感や低ナトリウム血症、朝起きられない状態が続く場合には、一度ホルモン異常の有無を確認することをお勧めします。







